冷たいなら

「でも弘也だって勉強するでしょ?

だったら一緒にしたって……」


「面倒だっつってんだろ。

あんましつこく言うな」


ある日の帰り道。


更に弘也が冷たくなっていた。


どうしてこんなこと言われるのだろうか。


もしかしたら弘也、あたしを嫌いになってきているのかな。


「そっか、ごめんね」


泣きそうなのを必死に押さえながら、声を出す。


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