冷たいなら

それからあたしは弘也に話しかけないようにした。


それから弘也とは違う方向になるまで、ずっと沈黙が続いて。


「じゃあな」

「…うん…」


彼の挨拶にさえまともに返せなかった。



そして次の日の昼休み。

あたしはトイレから戻る途中に、弘也を見た。


隣に女の子二人連れて歩いている彼の姿。


それは本当に楽しそうで。


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