冷たいなら

どうすれば元気づけることができるかなんて、わかっている。


だけどそうする前に彼女は無言で立ち去っていた。



はぁー。

俺だって傷ついたんだぞ、沙里。



「あ!弘也!

来た来た!」


かったるい気持ちを背負いながら教室に入ると、相変わらず女子が騒ぎ出す。


「……」

< 56 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop