交わされた約束と共に
仲直りをしたと同時に教室にチャイムの音が鳴り響いた。
私達は静かに席につく。
けど・・・・
「何でこんなに近いんだろ~」
私の席は、一番窓際の後ろの席。
翔太は、私の右横。
優斗は、私の前。
どう言う訳か、
私達は小学生の頃からクラスは全て同じで、
席もいつも近い。
この偶然には、さすがの私達でも驚いている。
「おい、桜。」
「なによ。」
「数学の教科書忘れたから見してくんねぇ?」
「頼む!」と両手を合わせながら言ってくる翔太。
「仕方ないな~」
そう言いながら私達は互いの机を引っ付けた。
そして、少しすると先生が来て授業が始まった。
「お前ら、もう2年なんだぞ。
もっと気を引き締めて生活するように!
特に逢坂と日野!!」
「えぇ!?何で私!?」
「何で俺!?」
同時に立ち上がり机を強く叩いて少し前のめりになる。
翔太と私は全く同じ体勢だった。
「お前ら2人、相変わらずタイミングバッチリだな。
何処かで打ち合わせでもしてるのか?」
先生の言葉で周りも口を開く。
「打ち合わせしてんのか~漫才コンビ!」だの「ホントに仲良いよね~」だの
そんな事言われても嬉しくないっての!!
そう内心ツッコミながら、
「「打ち合わせ何てしてません!!」」
否定したものの・・・・・
また翔太とハモってしまった・・・・
「ちょっと!ハモんないでよ!!」
「お前だって!!」
そしてまた、教室にドッと笑いがおきる。
優斗はいつも通り私達を見て
ただ微笑んでいるだけ。
「おい桜!なにボーッとしてんだよ。」
翔太の声で私はハッと我に返り、
「別に~何でもないですよ~!」
そう言いながら席につく。
先生の声かけでクラスの全員が前を向く。
優斗の背中を見ながら私は思った。
もう高校2年。
あの日の約束から13年が経った。
今もずっと私の側には二人が居る。
隣で寝ようとしている翔太の顔と真面目に授業を聞いている優斗の背中を交互に見て、
私の頬が自然と緩む。
それを隠す様に、
私は外へと目をやった。
青く、雲一つない空。
その景色をバックに一羽のカラスが凛々しく飛び立った。
いつもは気にしない光景だけど、今日はやけに気になった。
そして、そのカラスの姿は、
何故か分からないけど、
不吉な事が起こる。
そう私に訴えているかのように
鮮明に私の目に写りこんだ。
私達は静かに席につく。
けど・・・・
「何でこんなに近いんだろ~」
私の席は、一番窓際の後ろの席。
翔太は、私の右横。
優斗は、私の前。
どう言う訳か、
私達は小学生の頃からクラスは全て同じで、
席もいつも近い。
この偶然には、さすがの私達でも驚いている。
「おい、桜。」
「なによ。」
「数学の教科書忘れたから見してくんねぇ?」
「頼む!」と両手を合わせながら言ってくる翔太。
「仕方ないな~」
そう言いながら私達は互いの机を引っ付けた。
そして、少しすると先生が来て授業が始まった。
「お前ら、もう2年なんだぞ。
もっと気を引き締めて生活するように!
特に逢坂と日野!!」
「えぇ!?何で私!?」
「何で俺!?」
同時に立ち上がり机を強く叩いて少し前のめりになる。
翔太と私は全く同じ体勢だった。
「お前ら2人、相変わらずタイミングバッチリだな。
何処かで打ち合わせでもしてるのか?」
先生の言葉で周りも口を開く。
「打ち合わせしてんのか~漫才コンビ!」だの「ホントに仲良いよね~」だの
そんな事言われても嬉しくないっての!!
そう内心ツッコミながら、
「「打ち合わせ何てしてません!!」」
否定したものの・・・・・
また翔太とハモってしまった・・・・
「ちょっと!ハモんないでよ!!」
「お前だって!!」
そしてまた、教室にドッと笑いがおきる。
優斗はいつも通り私達を見て
ただ微笑んでいるだけ。
「おい桜!なにボーッとしてんだよ。」
翔太の声で私はハッと我に返り、
「別に~何でもないですよ~!」
そう言いながら席につく。
先生の声かけでクラスの全員が前を向く。
優斗の背中を見ながら私は思った。
もう高校2年。
あの日の約束から13年が経った。
今もずっと私の側には二人が居る。
隣で寝ようとしている翔太の顔と真面目に授業を聞いている優斗の背中を交互に見て、
私の頬が自然と緩む。
それを隠す様に、
私は外へと目をやった。
青く、雲一つない空。
その景色をバックに一羽のカラスが凛々しく飛び立った。
いつもは気にしない光景だけど、今日はやけに気になった。
そして、そのカラスの姿は、
何故か分からないけど、
不吉な事が起こる。
そう私に訴えているかのように
鮮明に私の目に写りこんだ。