届かないこの想いを、胸に秘めて。




自分にしか分からないぐらいの小さな息を吐いた。



すると肩に軽く何かが置かれてピクッと小さく跳ねさせた。

肩に置かれた手が優しく2回弾ませた。


それは私の緊張を解くかのように、落ち着かせてるみたいに。


たぶん、和海ちゃんだろうと肩に置いてある温かさで感じた。




そうだよね。しっかりしなくちゃ。
今の態度は自分をダメにしてた。

キミがせっかく私に笑いかけてくれたのに。



私も同じように笑い返せばよかったと、思った。


……やっぱりだめだな、私。



意識しすぎるといつもこうだ。
すぐ逸らして、後悔して、落ち込んで、反省。

その繰り返しばかり、してきた。




だから余計自分を恨むんだ。








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