届かないこの想いを、胸に秘めて。





こんなに親身になってくれる友達ってなかなかいないと思う。


こう思ったのは何度目だろう。




こんな醜い気持ちに『共有』だなんて。


2人は優しすぎる。そして友情ばかだ。



嬉しくて顔をぐちゃぐちゃにして、思いきり泣いた。


恥ずかしさなんて一つも感じなかった。



そして、キミを想う。

届かないと思いがらもまだキミを。



この想いは消したくても消えない。
失恋したも同然なのに……。




キミの姿を見かけるととてつもなく悲しくなる。

話しかけられる度に胸が苦しくなった今日までの日々。





その日の夜は、星空に願った。


キミを諦める大きなキッカケを、私に与えてくれるように。





……たぶん神様はこれを叶えてくれると思う。

そう確信を持てた。






そして、その時はやってくる──。









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