届かないこの想いを、胸に秘めて。
「じゃあ、手あげた人、前に来てジャンケンしてください」
えっ、ジャンケン!?
抽選だと思った私は目を大きく開いて、和海ちゃんを見た。
和海ちゃんひどいよー。ジャンケンなんて聞いてないよ。
私はズーンと肩を落とした。
希望していた図書委員は女の子ふたりになって、また次に進んだ。
残ってるのは、生活、保健、美化委員会。
どれもやりたくないなと思った。
実行委員はもろ私に適してないし。
やらないっていう選択肢もあるんだけど。
やればポイントが上がるみたいだから。
とりあえず何でもいいと、半ば投げやりな意思で、まずは生活委員に手を挙げた。