届かないこの想いを、胸に秘めて。





男の子ってそういう話好きだよね、とか思っている時だった。


あ、とサナくんは後ろをみてそんな声をもらしたのは。



そして、「すみません、遅くなりました!」という声が聞こえた。


聞き覚えのあるその声に緊張した。


足音が徐々に近付いて、


キミが、私の前に座った。



私はその背中を私はボーッと眺めてた。
でも、心の中はとんでもなくドキドキしていて。

私の心に風が触れた。







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