届かないこの想いを、胸に秘めて。





委員会はポスター作りをした。
作る意味があるのか疑問に思いながら、私は手を動かした。

わりとこういった作業は嫌いじゃない。


隣の鴇田くんは「だる〜」なんて小言を言いながら作業をしっかりやっていた。


キミも同じことを言ってて、キミだけに可愛いなと思った。




出来上がったクラスから終わっていいと言われて、私達は教室に向かってそれを黒板の隣の掲示板に貼り付けた。


「よしっ、じゃお疲れ様!」

鴇田くんは私にそう言って帰って行った。


ひとりになった瞬間、ドッと疲れが襲ってきた。









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