届かないこの想いを、胸に秘めて。
告白





キミに名前を呼ばれてから2週間が経った。


あれから何度もあの場面が繰り返される日々が続いて、

私の様子が変だと一目散に気付いた2人は寄ってきて、心配の声をかけた。


それぐらい衝撃で、私の中はキミでいっぱいなんだと感じる日々になっていた。




時はあっという間に早く進んで6月に入ってしまい、
もうすぐ梅雨になると思うと気分が下がった。



今月末は体育祭が控えてる。

私は苦手な障害物競走に出場することに……。


もう、本当に自分のじゃんけん力の無さというか、運の無さというか。
本当についてないと思った。




一番気楽にできそうな玉入れに出ようとしたのにな。



香奈恵ちゃんにまた笑われたし。
また和海ちゃんに慰めてもらっちゃったし。


ほんと自分を恨むよ……。






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