届かないこの想いを、胸に秘めて。





なにもかも、私がいけないんだ。

私が、臆病だから。




──神様、一体私はどうすればこんな想いにはならなく済むの?


──なんで、神様は私に……。




違う。そんな見えない人物に八つ当たりしたってなんにも意味がない。




私、香奈恵ちゃんに嫉妬してるんだ……。


自分がいけないのにっ。


……こんな自分が嫌だ。やだよっ。


暗闇に陥っていると、今はどうしても聞きたくない声が私を呼んだ。






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