届かないこの想いを、胸に秘めて。






なんとか気持ちを持ち越そうと、なるべく二人の前では笑顔で過ごした。




香奈恵ちゃんも朝の件はなんとも思わなかったようで、普通通りに接してくれたから、内心ほっとした。




でも、放課後が近づいて行くに連れて私の心はどんどん醜くなっていった。




今日は持ち越しにされていた、委員会の集まりだったから。



つくづく、ついていないと思った。

何より、見えない神様を睨んだ。



そんなことしても、どうにもならない事は百も承知だけど……。




私の気持ちを知ってて、わざとこんな境遇にさせているのなら

とてもひどい神様だと思った。








< 72 / 306 >

この作品をシェア

pagetop