届かないこの想いを、胸に秘めて。
一人暗闇のなか、ボーッと突っ立っていると鈍くキレの悪い音が響いた。
誰が入ってきたのか分からなかったけど、声を聞くと喉が熱く痛くなった。
私の名前を伺うように、呼んだ和海ちゃん。
「……っ……ぅくっ」
どんどん涙が溢れて、頬を濡らす。
私がどんなに最低なことをしたのか、思い知った瞬間だった。
「な、みちゃん……わ、たしっ……ふっ」
涙が止まらない。
後悔と罪悪感が私をどんどん蝕んで。
私が全て壊してしまったのに、私がいけないのに……っ。
和海ちゃんが私を優しく包む。
その優しさがとても嬉しかったけど、私の心を痛めつけた。
私達の間に亀裂が走った今日。
私は思った。
こんな恋をしているから、神様が私に罰を下したんだと。
それなら……、もうこの想いを今日で終わらせようと。
恋愛より、私には友情が大事なんだ。
だから、キミを思い続けるのは、これで最後にする。
涙が枯れるまで、キミを──。
──さよなら、私の3度目の恋。