届かないこの想いを、胸に秘めて。
今日はどれくらい涙を流したんだろう。
きの……一昨日から今日まで1リットルは流したのかな?
それは、ないかな。
「ねぇ、和海ちゃん」
「ん?」
「……いつも、ありがとう」
「ふふ、いーえ」
和海ちゃんに抱き締められながら、たくさん泣いて、キミへの想いはまだ残っていると感じて、また溢れた。
もうさすがに寝ないといけないと思った私達はそれぞれ中に入って、真っ暗になった天井を見つめながら、
私は改めて親友の存在に感謝した。
「私ね、これで3度目なの」
もう寝てしまったのかもしれない和海ちゃんに語りかけた。
「告白するのが怖いんだ。……一度も伝えたこともないのにね」
それでも、やっぱりこわい。
勇気が必要なんだ。私には。
「…………じゃあさ、まずは一歩踏み出そうか」
「……いっぽ?」
ベッドの方へ顔を向けて聞き返す。
私からは和海ちゃんの表情は見えないけど、明るい口調から優しい顔をしているのかなと思った。