星の願いは?
突然と姿を現した謎の少年が話し掛けてきた。
…姿…寒い季節には似つかわしくない…肌の露出度が高すぎる…上半身は裸に近い

〝あれ?…おかしいぞ…俺…声は出してない…はず〟

「ボクの願いって何かな?」

〝間違いない、俺に話してる…周りの視線が主に夜空の方へ向いてるのが救いか…〟

昇は自分のコートを着せてやり、これ以上に関わらないように言ってやる。

「…変な格好するな…風邪ひくぞ…家帰れ…俺も帰る」

〝俺はよく無口だと言われる…確かに雄弁では無い…ただ必要な事だけ喋ればいい…だから短調に話す〟

「待ってよ!ノボル!」

〝……ん?さっきのは俺が独り言を…だよな…
でもコイツ俺の名前呼んだ?…てかなんで知ってんだ?〟

「お前…何者だ?」

「ボクはノボルの想いに引き寄せられたから来たんだよ!」

〝答えになって無い…何者か聞いてるんだよ
…ストーカー?…変質者か?…〟

「失礼だな~そんなんじゃないよっ!」

〝あれ?…俺また声…出てたのか?〟

開いていないはずの口を昇は片手で塞いだ

「ノボルの声はよく聞こえるよ!みんなの声も少しづつ聞こえてる」

〝読心術か超能力?…どうでもいいが…
コイツ…うるさい…〟
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