星の願いは?
〝スタートって…願い探し…何すればいいんだ?〟

〝…とりあえず…買い物に行こう…今日は学校もバイトも休み…昨日は何も考えず眠ってしまった…シホの寝床を確保しないとな…〟

「えー!一緒に寝ようよ~♪」

〝…なんでだよ…〟

「ノボルの隣すごく温いし、ボク小さいから大丈夫だよ!」

〝…確かに違和感は無かったな…合理的で出費も減る…いや、違うだろ…〟

「じゃあ!たまにでいいよ!」

〝…どうでもいい…勝手にしろ…支度して…出るか…〟

「よしっ!決まり!じゃあ出発~!」

〝…うるさい…あと、一人で行くから…〟

「ボクも行くっ!二人じゃないと願い探しにならないよ?」

〝…そうなのか?…留守番させるのも不安…連れて行くのも不安…どうでもいいが…その格好で外に出るつもりか?〟

「う~ん…他に服なんて無いし…ノボルの服、貸してよ?」

〝…やれやれ…仕方ない…〟

あまり必要以上の服は持っていないが、適当に選んで着せてやる事にした…しかし

「ノボルの服、全部大き過ぎるよ~」

ブカブカの服を着ているシホを見ながら顔には出ていないが、昇は可笑しくてしょうがない…もちろんの事、シホには聞こえている

「笑いごとじゃないよ!も~!」

〝…いや…可笑しいだろ…これは…〟

「…ちょっと…待ってろ」

今度は、ちゃんと選んで袖や裾を折り返して着せてやる…

「わ~い!これなら大丈夫だね!ノボル、ありがとう!」

〝…まったく…シホの服も買わないと…〟

「あっ!あと、お塩もね!」

〝…ああ…そうだったな…忘れてた…〟

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