新月の王 Ⅰ
ー幹部部屋にて玲央との話し合いに戻るー
「何をそんなに驚いてるの?理由はこれでしょ?」
柊哉を真っ直ぐに捉えたまま、スマホのメールを開きいくつかの画像を見せた。
「やっぱり知ってたか?」
柊哉がふっと笑いながら言った。
「柊哉気付いてたのか?」
大和が柊哉に不思議そうに聞くと柊哉は
「さっきから姫って言われてるのに、玲央はそっちじゃなく俺の態度が変わった事の方が気になんだよな?」
さっきから柊哉も私を真っ直ぐ見据えたまま視線を逸らす事無くシルバーグレーの鋭い眼光で言い放つ。
「・・・」
無言は肯定の意。
「その前に、玲央には黒龍の姫になってもらう。当然拒否権はねぇ。今朝の一件は黒龍の総長としても、五龍を動かす者としても、はっきり言って見逃す事は出来ねぇ。玲央のやった事は黒龍から仕掛けたと思われても文句言えねぇ行為だからな」
「・・・」
先ほどとは一変して、鋭い眼光から放たれる突き刺さりそうな視線はさすが黒龍の総長。少しの殺気と、黒いオーラを纏う姿はやはり龍。柊哉を本気にさせたらどうなってしまうのか。少し見てみたいと思う私はやはり麻痺してるのだろうと思う。
「俺らの監視の元、騒ぎが収まるのを待つ。事態が収拾するまで、夜のパトロールも一人での単独の行動も禁止だ。もちろんバイクも」
「・・・零二さんか」
「それもあるが、これ以上玲央に動かれると、青龍と紫蛇の抗争に繋がる。それはおのずと連合の抗争に繋がる。今回はそれは避けなければならねぇ」
「・・・」
柊哉の言ってる意味は分かる。黒龍のマークの入ったバイクで、紫蛇の連中を事故に追いやったのは私、それは黒龍から喧嘩を吹っかけた事になる。だから今回の一件は闇に葬らなければならない。
「何をそんなに驚いてるの?理由はこれでしょ?」
柊哉を真っ直ぐに捉えたまま、スマホのメールを開きいくつかの画像を見せた。
「やっぱり知ってたか?」
柊哉がふっと笑いながら言った。
「柊哉気付いてたのか?」
大和が柊哉に不思議そうに聞くと柊哉は
「さっきから姫って言われてるのに、玲央はそっちじゃなく俺の態度が変わった事の方が気になんだよな?」
さっきから柊哉も私を真っ直ぐ見据えたまま視線を逸らす事無くシルバーグレーの鋭い眼光で言い放つ。
「・・・」
無言は肯定の意。
「その前に、玲央には黒龍の姫になってもらう。当然拒否権はねぇ。今朝の一件は黒龍の総長としても、五龍を動かす者としても、はっきり言って見逃す事は出来ねぇ。玲央のやった事は黒龍から仕掛けたと思われても文句言えねぇ行為だからな」
「・・・」
先ほどとは一変して、鋭い眼光から放たれる突き刺さりそうな視線はさすが黒龍の総長。少しの殺気と、黒いオーラを纏う姿はやはり龍。柊哉を本気にさせたらどうなってしまうのか。少し見てみたいと思う私はやはり麻痺してるのだろうと思う。
「俺らの監視の元、騒ぎが収まるのを待つ。事態が収拾するまで、夜のパトロールも一人での単独の行動も禁止だ。もちろんバイクも」
「・・・零二さんか」
「それもあるが、これ以上玲央に動かれると、青龍と紫蛇の抗争に繋がる。それはおのずと連合の抗争に繋がる。今回はそれは避けなければならねぇ」
「・・・」
柊哉の言ってる意味は分かる。黒龍のマークの入ったバイクで、紫蛇の連中を事故に追いやったのは私、それは黒龍から喧嘩を吹っかけた事になる。だから今回の一件は闇に葬らなければならない。