新月の王 Ⅰ
「ああっ」



そうだ。寝るのは後だ、先にご飯食べるの忘れてた。



寝ようとしていたけど、あまりにもお腹がぐぅぐぅぐぅぐぅ鳴るもんだから寝れなかった。お腹が空くなんて滅多にある事ではないから、今のうちに食べておかないと。



「・・・美味しいかな」



買ってきたサンドイッチを口に運ぶ。



「ぉぉっ」



下手なパン屋さんより美味しいかも。



暇だから零二さんの買ってくれてた、何十冊もある雑誌を物色してると



「ぶっ」



思わず噴き出した。



何故か?






そんな愚問しちゃう?






聞いちゃう?






ファッション雑誌に紛れ込んで・・・






「・・・マジか」






“tarzen 悪い男の愛し方!愛され方!”



“tarzen これが男の肉体美!”



“onon 俺様彼氏と支配的なS○X”



“playgirl イケメン男子を生捕!捕獲マニュアル”



“onon この顔に抱かれたい?この身体に抱かれたい?”






「・・・クソッ零二め」





本日2度目のクソ零二・・・。
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