新月の王 Ⅰ
今日もさっさとテストを受けて教室を出て屋上に向かって、タバコに火を点けた。
身体にいくつもあるタバコの跡、左肩正面と背中。嫌な思い出があるから普段タバコは吸わないのに、落ち着かない時だけ無性に吸いたくなる。
落ち着かない。昨日の事か、あの日が近いからなのか・・・。
きっと後者・・・これから夏を迎え冬になるまでの間、もっとも嫌いな季節だったりする。
「玲央ってタバコ吸うのかよ」
「・・・あ、大和」
「今まで吸ってたか?」
「たまにね・・・吸いたくなる時があるの」
「甘えてぇのか?」
「は?なんでそうなる?」
「シケた面して何かあったか?」
「何も・・・ただ眠いだけ」
最近彼らは私が奥で寝てたり座ってると、近くまで来てそこから喋るようになった。
長身の5人が立ってると影になって暗くなるから、空いてるソファに座る様に言うと、何故かそれからはこっちのソファに座る様になった。
私が居ない日はどうしてるんだ?とか思う今日この頃だ。
身体にいくつもあるタバコの跡、左肩正面と背中。嫌な思い出があるから普段タバコは吸わないのに、落ち着かない時だけ無性に吸いたくなる。
落ち着かない。昨日の事か、あの日が近いからなのか・・・。
きっと後者・・・これから夏を迎え冬になるまでの間、もっとも嫌いな季節だったりする。
「玲央ってタバコ吸うのかよ」
「・・・あ、大和」
「今まで吸ってたか?」
「たまにね・・・吸いたくなる時があるの」
「甘えてぇのか?」
「は?なんでそうなる?」
「シケた面して何かあったか?」
「何も・・・ただ眠いだけ」
最近彼らは私が奥で寝てたり座ってると、近くまで来てそこから喋るようになった。
長身の5人が立ってると影になって暗くなるから、空いてるソファに座る様に言うと、何故かそれからはこっちのソファに座る様になった。
私が居ない日はどうしてるんだ?とか思う今日この頃だ。