新月の王 Ⅰ
柊哉side

「佑真か?俺だ」

「柊哉か」

「守備はどうだ」

「まぁまぁだな」

「そうか、今回はちっとやべぇかもな」

「あぁ」

「何かあればすぐ呼べや」

「あぁ」

「すぐ駆けつけっからよ」

「あぁ」

「他の奴らにも俺から言っておくけど、守れよ」

「おぉ」

「向こうが仕掛けてくるまで動くんじゃねぇぞ」

「当然だろうが」

「まぁお前なら大丈夫か」

「当たり前だろうが」


俺は青龍の総長に電話をした。青龍の縄張りじゃない場所だったにしても幹部をヤラれた紫蛇は、青龍にしかけてくるだろう。


こっちから仕掛けねぇのが連合の掟だから、分かってはいると思うけど、一応言っておかないと何かあってからでは遅いからな。


しかし話を聞けば何者なんだろうな。
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