新月の王 Ⅰ
「何拗ねてやがる?自業自得だろうがっ!話はまだあんだよっ」

「・・・」

「んで昨日乗ったのはKATANAだっつったな?」

「・・・うん」

「おめぇ、あれ・・・マフラーにあんの知ってっか?」

「・・・へ?」

「あぁ?」

「・・・ん?」





マフラーになんかあったけ・・・?

























「あああああっ」

「遅ぇんだよっっ!おめぇがどんだけカメラに映らないように注意したってな、人の目ってもんがあるだろうが」

「・・・」

「明け方に国道でバカみてぇに200キロ近く出して、アホが逆走して事故起こさせて目立たないとでも思ったか?誰も見てねぇとでも思ったか?しかもあのKATANAで、アホがっ!おめぇの脳みそはいったいどうなってんだよっ!舐めたまねしやがってっクソがっ」

「・・・どうしよ」

「今さら事の重大さに気づいたかよ・・・遅ぇんだよっ!バカがっ」

「・・・ごめんなさい」


血の気が引いた・・・背筋に冷たい汗が流れる。



零二さんの言ってる意味が合ってるなら・・・











「・・・・・・探し出すぞ」



やっぱり・・・
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