新月の王 Ⅰ
零二の想い
柊哉side
玲央が屋上を去った後、零二さんが口を開いた。
「びっくりさせて悪かったな」
「いえ、でもさっきの話本当ですか?」
「あぁマジだ。あいつはいっつもだ。これで何回目だ?何回言っても治らねぇ」
「玲央ちゃんは、死にたいんすか?」
「あぁ?」
「すみません」
「ふっ。さすがだな。お前らみんなそう思ってんだろ?」
「「「「「まぁ」」」」」
みんなやっぱり同じような事思うよな?さっきの話聞いたら普通はそう思うよな?
「玲央が来てからわずか1か月くらいだろ?なのによく見てるもんだ。さすが現役だな」
「・・・いえ」
「死にたいって思ってた時は多分過ぎただろうな。だけどなあいつは目的を達成する為なら、自分の命なんてどうでも良いと思ってやがる。それじゃあダメだと言っても聞かねぇ」
「・・・」
「玲央に何があったんすか?」
「それは、俺の口からは言えねぇな。わりぃな」
「・・・いえ」
「ただ。何も考えずただバカみてぇに笑わせてやりてぇって思うんだよ。隼人が居た頃みてぇにな。ずっと笑わせてやりてぇ」
「・・・零二さん」
「・・・っ」
「零二さん」
「っっ」
「・・・」
零二さんのこんな顔初めて見た。なんて顔するんだ。さっき怒鳴り散らしてた鬼はどこへ行ったんだ。
玲央も零二さんも何を抱えてんだ。
玲央が屋上を去った後、零二さんが口を開いた。
「びっくりさせて悪かったな」
「いえ、でもさっきの話本当ですか?」
「あぁマジだ。あいつはいっつもだ。これで何回目だ?何回言っても治らねぇ」
「玲央ちゃんは、死にたいんすか?」
「あぁ?」
「すみません」
「ふっ。さすがだな。お前らみんなそう思ってんだろ?」
「「「「「まぁ」」」」」
みんなやっぱり同じような事思うよな?さっきの話聞いたら普通はそう思うよな?
「玲央が来てからわずか1か月くらいだろ?なのによく見てるもんだ。さすが現役だな」
「・・・いえ」
「死にたいって思ってた時は多分過ぎただろうな。だけどなあいつは目的を達成する為なら、自分の命なんてどうでも良いと思ってやがる。それじゃあダメだと言っても聞かねぇ」
「・・・」
「玲央に何があったんすか?」
「それは、俺の口からは言えねぇな。わりぃな」
「・・・いえ」
「ただ。何も考えずただバカみてぇに笑わせてやりてぇって思うんだよ。隼人が居た頃みてぇにな。ずっと笑わせてやりてぇ」
「・・・零二さん」
「・・・っ」
「零二さん」
「っっ」
「・・・」
零二さんのこんな顔初めて見た。なんて顔するんだ。さっき怒鳴り散らしてた鬼はどこへ行ったんだ。
玲央も零二さんも何を抱えてんだ。