新月の王 Ⅰ
屋上からの帰り際に零二さんは俺に言ったんだ。
「柊哉は玲央を思い出したか?」
「・・・え?」
「思い出してねぇか?」
「俺やっぱり会ってますか?」
「葬式と道場と言えば思い出すか」
「・・・あっ・・・あの時の」
「そうだ。あのチビだ」
「・・・」
あの時の・・・
「だから姫ってのは悪い話じゃねぇはずだ」
「・・・零二さん・・・その顔」
「お前はあいつを・・・もしそうなら許してやる。玲央が幸せなら俺は何も言わねぇ」
「・・・」
「時間とらせたな」
「いえ」
「勝手に移動させちまったけど、下の部屋これからの幹部部屋として使えや」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
「俺はちょっと行かなくちゃなんねぇから、玲央から聞ける事は脅してもいいから聞け。話しても大丈夫と思えばあいつから話してくると思うからよ」
「・・・分かりました」
「頼むな」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
そう言って零二さんが去っていった後、これから俺らはどうするよ?
俺はどうすればいい?
「柊哉は玲央を思い出したか?」
「・・・え?」
「思い出してねぇか?」
「俺やっぱり会ってますか?」
「葬式と道場と言えば思い出すか」
「・・・あっ・・・あの時の」
「そうだ。あのチビだ」
「・・・」
あの時の・・・
「だから姫ってのは悪い話じゃねぇはずだ」
「・・・零二さん・・・その顔」
「お前はあいつを・・・もしそうなら許してやる。玲央が幸せなら俺は何も言わねぇ」
「・・・」
「時間とらせたな」
「いえ」
「勝手に移動させちまったけど、下の部屋これからの幹部部屋として使えや」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
「俺はちょっと行かなくちゃなんねぇから、玲央から聞ける事は脅してもいいから聞け。話しても大丈夫と思えばあいつから話してくると思うからよ」
「・・・分かりました」
「頼むな」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
そう言って零二さんが去っていった後、これから俺らはどうするよ?
俺はどうすればいい?