夏の日、僕は君の運命を変える







────グニャリ

突然、世界が波打つ。




「ッ!!」

「お、おい水樹?」



世界が揺れると同時に、激しい頭痛に襲われる。

太田が支えてくれていなければ、きっと倒れているほど。



「だ、誰か救急車呼んでください!
水樹!水樹しっかりしろ、水樹!!」

「ッ…う……!」




ガクン、と膝が折れる。

太田の悲鳴にも似た「水樹!」という叫びを最後に、俺は意識を失った。






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