雨の日は君と。~先輩の香り~



「な、んで…」


「俺の前では弱音を吐いてくれないのに
 さっき健の前では泣いてて
 抱きしめられてただろ。

 俺より健が信用できるんでしょ?」


そう言った李月君の声は冷たくて
すごく切ない顔をしてた


「ちが…「ほら、早く」


「行きなよ」



それならそんな悲しそうな顔しないでよ

顔と言葉が合ってないよ…っ


< 306 / 455 >

この作品をシェア

pagetop