雨の日は君と。~先輩の香り~
うぅ、やばい。
リビングもそうだったけど
李月君の部屋はより李月君のにおいで
包まれている
私の思考回路は侵されて倒れそうになる
「キスしていい?」
「ふぇっ!?」
「ふ、変な返事」
い、いきなり!?
私の変な声にくすくすと笑う李月君
「こっち向いて」
ま、待って…
今でも倒れそうなくらい余裕がないのに
キスなんてしたら…
「李月君っ、ちょっと待っ…んんっ」
ちょっと待ってと言うのを遮られて
私の唇に触れる温もり