雨の日は君と。~先輩の香り~
「…お茶淹れ直してくるよ」
「あ、うん。ありがとう…」
李月君はお盆に自分の使っていた
コップを乗せている
私も少しは手伝おうと私が使ったコップを持とうとすると
私のコップを持とうとする李月君の手と触れた
「ひゃぁ……っ」
私は反射的にパッと手を離した
…なんか今は意識しちゃう
李月君がどんな顔をしていたのか
わからないけどコップを持って
無言で部屋を出て行ってしまった