雨の日は君と。~先輩の香り~
「…っ、」
少し頬が赤く染まる李月君
今は私の方が優勢かも?
そう思ってたのに…
「…離さない」
そう呟いて李月君は私にまたキスをする
「んんっ!」
頭は李月君の手で固定されてるから
身動きが取れない
いきなりだったから息も苦しい…
李月君の胸をとんとんと叩くと
李月君は意地悪く目を細めて言う
「風和が悪いんだよ?
可愛いことするから」
だから、してないって…
そう思っても思考回路はどんどん
侵されていく
どうにかなっちゃいそう。
でも、こういう甘い時間も
李月君との大切な時間で
雨の日の嫌な思い出たちが薄れていく