†皇帝-emperor-†《Ⅰ》


________

_______________



自己紹介を終え、指定された席に着くまでにどれだけの視線を浴びたかは分からない。


私の席は窓側の一番後ろというベストポジションだった。


寒空の下ではほんのりと差し込む日の光が何となく暖かいような気持ちにしてくれる。


席についてからは、周りの視線も一番後ろの席だけあって気にしなくていいから安心した。


榎本先生が教室から出ていくのを合図にホームルームの終わりを告げた。


(…えっと??)


何故か私の周りにはカラフルな頭をした人達が集まってきていた。


不思議に思い、首をかしげると辺り一体がホホを染め始めた。


(…何で??)


< 102 / 117 >

この作品をシェア

pagetop