†皇帝-emperor-†《Ⅰ》
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——不安を抱えながら向かったのは職員室だった。
ノックをして先生の返事を待ち、誰かの発した言葉にならって職員室のドアを開けた。
”転入生の……”と続けようとした時だった、
「おお、来たか……待ってたぞ~」
という声に遮られた。
手招きをされた。
そこへと足を進めえると、
「えーと、お前は1-Bな?」
( ……単刀直入すぎるでしょ!? )
それにしても、こんな人が教員でいいんだろうか??人を見た目で判断はしたくないけど……これは。
私を手招きしたのは、若い男だった。
いや、若いだけなら良かった。
でも彼は、チャラ男だった。
髪なんか、それ何色?って聞きたいくらい茶髪なのか金髪なのか分からないような色をしてて、肌はサロンにでも通っているかのような黒い肌をしていて兎に角、チャラい。
それが、彼の印象だった。