FEEL《中》
「俺のとこの下っ端が闇討ちにあった。まだ五人程度だが隣県のチームは特に被害が酷い。」


「それで?」



柚子が興味深そうな顔をして急かす。



「誰かを探しているらしい。」


「なんだと?」


『誰を探し…「遅くなってすまないね。」



バンッと派手な音を響かせ般若の面をして登場した男。
とても低い声に聞こえたけど多分弥生さんだろう。



「遅い。そのチョイスなんなの。意味深なんだけど。」



朔弥が少し不機嫌に言った。



「これが俺には合っている。ところで何の話をしているんだい。」



恐らく楽しんでいる弥生さんは中央を皆の視線を集めながら通ると左に座った。



「現状報告だ。」



サチが目を閉じて答えた。



「ほう。まだそこだったのかい。」
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