FEEL《中》
「まず、メンバーの構成はトップはいないということ。でも上下関係はあるみたい。幹部クラスはだいたい十人程かと。」


「はぁっ!?なんでそんなに知ってんの!」


「柚子の情報収集能力と此奴の力だ。」



サチは弥生さんの方を向いた。



「まぁ…僕のおかげだねぇ。」



弥生さんは嬉しそうな声で言った。



「でもそれ以上知っていることはない。本拠地不明。メンバー総数不明。他は何もかも分からない。だから…、」



柚子はそこで話すのを止めて後ろを振り返った。
ガタンと音を立ててその時サチが立ったのだと分かった。
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