FEEL《中》
ふと視線を感じその方向を見ると、むぅが真剣な顔で俺を見ていた。


俺は首を傾げたがむぅは頷くとkingの総長の方を見た。



「あの…、」



横目でむぅを見たがすぐにまた外の景色に視線を戻した。



「本名を教えて下さい。お願いします。」



俺は驚いてむぅを見た。

むぅは一度深くお辞儀をすると顔を上げ、真剣な顔でkingの総長を見つめた。あんなに話すことなんてなかったのに。



「お前に教える義理はねぇよ。」



kingの総長は外の景色を見たままそう言った。
< 111 / 151 >

この作品をシェア

pagetop