FEEL《中》
どんだけ肉まんが好きなんだよ。



「おい、野良。普通”大丈夫です。あ、お茶入りますか?”とか言うだろ?」


『なんの話ですか?』


「おい、こんな時だけ俺に敬語使うのやめろ。俺が謝ったのになんで何も言わねぇ。」


『いやいや、久茂にそんなこと言う奴なんていないでしょ。第一、今オレンジジュース持ってる奴が喉渇いてるとか思わないし。』


「例えばの話だよっ!た、と、え、ばっ!」


『だから何?』


「あ゛ー、やっぱお前〝うぜぇ〟。」


『わざわざ強調されなくても1日1回は言ってくるんだから知ってる。』



久茂は俺を無視すると自分のソファに座った。



「やっぱ仲良いねぇ。」


「どこがっ!?」



歩の言葉に久茂がツッこんだ。あぁ…此奴が居るとやっぱり煩くなる。

乍羽の方を見ると肉まんが勿体ないのか、ちびちび食べていた。

いや…それ味しないだろ。
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