FEEL《中》
『ハッ!?』
「…今度は何?」
『なんで帰りたくないんだ?』
もう違う方向へ視線を向けている朔弥の代わりに柚子は怪訝な顔で俺を見た。
『普通、仲間に会いたいだろ?』
「知らない。」
柚子は興味なさそうだ。
『…、』
「なんでお前があの子の心配をするわけ?」
『え?』
「あの子はサチが拾ってきた。だけど俺達が心配する必要はない。姫制度があるわけじゃないしね。」
そう言った横顔はどこか苛立ちを含んでいるように見えた。
俺は慌てて笑顔を作った。
『それもそうだなっ!』
ごめんな、むぅ。
俺はこの関係を壊したくねぇんだ。
もしお前と総長が危険な目に遭ったとしたら、俺達は迷いなく総長——サチを助ける。
俺達の一番はいつだってサチで。お前がサチより上に行くことはきっとない。
悠生side end.
「…今度は何?」
『なんで帰りたくないんだ?』
もう違う方向へ視線を向けている朔弥の代わりに柚子は怪訝な顔で俺を見た。
『普通、仲間に会いたいだろ?』
「知らない。」
柚子は興味なさそうだ。
『…、』
「なんでお前があの子の心配をするわけ?」
『え?』
「あの子はサチが拾ってきた。だけど俺達が心配する必要はない。姫制度があるわけじゃないしね。」
そう言った横顔はどこか苛立ちを含んでいるように見えた。
俺は慌てて笑顔を作った。
『それもそうだなっ!』
ごめんな、むぅ。
俺はこの関係を壊したくねぇんだ。
もしお前と総長が危険な目に遭ったとしたら、俺達は迷いなく総長——サチを助ける。
俺達の一番はいつだってサチで。お前がサチより上に行くことはきっとない。
悠生side end.