FEEL《中》
ソファには三人だけ。
他の人間は立っている。


銀髪の男を視線にとめると座っていた女の一人が口を開いた。



「ねぇ、わかったの?」


「いや、まだ。」



銀髪の男は眉間に皺を寄せ床を見つめる。



「見当もつかない。」



もう一人の女が溜息を吐いてそう言った。ソファに座っていた男はスマホを弄りながら言った。



「ロウ、今日はお前だからな。」

「あぁ。」



メガネの男を見てから他の立っている二人を見た。



「今日は誰だ。」


「シロとザキです。」



一人が口を開くがもう一人は答える気がないのか、タバコを吸っている。



「…行くぞ、来い。」



銀髪の男はそう言うと入り口に向かって歩き出す。


動いたのはタバコの男と初めに銀髪に着いて来た男。



「リズどけ。」



銀髪の男は視線を向けずそう言った。
すると不服そうに入り口に立っていた金髪の男が一歩下がる。



「うっわ、リズってロウには従順だよなあ。」



金髪の男はメガネの男を睨んだ。



「マナさんには言われたくないです。」


「えぇーなんでぇー。」



わざと憎たらしい言い方をして驚いたフリをする。金髪の男の反応を見た後満足したのか視線はまたスマホに戻る。




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