FEEL《中》
パタンと扉を閉めてから暫く歩く。



気まずい。



隣を歩く彼女を見つめるが俺など興味ないように正面を見て歩き続ける。玄関にもうすぐという時この空気に耐えきれなくなった俺は声をかけた。



『あ、あのさ!』



彼女は無表情で俺を見たが表情は変わらない。



『…もう少ししたら、えと…、幹部会があるんだ。』



案の定聞いたことがないからか首を傾げた。



『同盟とか傘下が集まるんだ。ほら、俺達さ仮にもNo.2だから。』



なんか自慢になっちゃったけど。




< 25 / 151 >

この作品をシェア

pagetop