FEEL《中》
『それでさ、どうする?』



俺の言いたいことが分かったのか、考える素振りを少しした後また俺を見た。



「…出たい、かも。」


『了解。サチにも言っとくね。』



そして会話は終わりまた俺達は歩き出す。



『あ…あとっ!』



また俺が話しかけたから立ち止まる。

特に何も思い浮かばなかったにも関わらず俺は勝手に口が動いていた。



『前の場所に…戻りたくないの?』



この時俺が聞いたのは純粋は疑問。そして何も考えずに発した言葉。


だから彼女を困らせるつもりなんて少しもなかった。



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