FEEL《中》
『サチには…、なんて?』


「サチの右腕。」


『へぇ。』



俺達皇龍会には本来そんなものは存在しない。よく誤魔化したものだ。



「それで私は影出身だって。」



だんだんとサチが考えていることが分かってきた。


影にいた、と言えば無口な理由の説明はつく。それに影に所属する奴は帰る所がない奴だし。基本的な個人情報は俺も知らないし。サチは相当むぅのことを気に入ったらしい。




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