FEEL《中》
『とりあえずなんでサチがそう言いだしたのかわかった。考えてみるよ。』


「ッ…おい!」



今度は朔弥が怒り出す。



「サチ、忘れてないよな?

あの女は俺達の仲間じゃねぇの!
あの女のことは俺達に関係ねぇの!

なんでそんな奴の事で俺達がこんな話合わなきゃならないんだよ!」



朔弥の言い分にも納得できる。
あの子は俺達とは関係ない。
サチが勝手に連れてきただけだ。

だからあの子のことなんか言ってしまえば、どうでもいい。

しかしこの話の流れが悪い。
どうするか…、


するとサチは朔弥を静かに見つめた。



「お前が俺に意見を言う権利はねぇ。」



ビクリと朔弥の肩が揺れた。



「ここの纏めてんのは俺だ。お前達は俺に従うのが道理ってもんだ。俺がお前達に情報を渡すのはただの親切心だ。」



だから、と続けた。



「むぅと紫乃を会わせる。これは決定事項だ。」



朔弥はそれを聞くと怒って出て行った。


『残念だけど俺達は納得できない。』



そうサチに言うと続いて俺も出る。



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「最悪だ、納得できない。」


『そうだね。』



あの子が来てから4ヶ月が経った。
あの子の所為で俺達は分裂しかけてる。

なんとかしなければ、




柚子side end.


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