FEEL《中》
携帯へと視線を移すと柚子からメール。開くと最小限の言葉だけ。彼奴らしくない。しかし内容を読むとその理由がわかった。


紫乃が帰ってきた。皇龍会のプラスとなる手土産を持って。だから倉庫に来て欲しいらしい。

迷っているとまたメールが来た。



”今あの女はいない。来い。”



チッ


俺の思ってることはお見通しかよ。



俺は立ち上がると自分の部屋から出て倉庫に向かう。

皇龍会にプラスってなんだ?
範囲でも増やしてきたのか?

今までもそんなことはあったがここまで大袈裟にする必要はねぇ。




ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー



『来たけど。』



俺は睨みつけながら中央に優雅に座る総長を見た。


柚子の話によるとまだサチ以外誰も聞かされていないらしい…。
< 41 / 151 >

この作品をシェア

pagetop