FEEL《中》
柚子は気だるそうに立ち上がると自分の車を呼んだ。部屋から消えると誰かが起きる気配がした。



「ったく…、煩いんだよ。」


『ご、ごめん。』


「お前が素直に話したら静かになるのに…、」


『はい。その通りです。』



でもうまくいかないのが現実なんだよね。だから人生って面白いんだよね。

起き上がったのはかわいい顔をした男。身長は俺達の中で一番小さいが、怒るとサチ以外手がつけられない。


ーー名前は朔弥(サクヤ)。



「ねぇ、オレンジジュース取って。」

『畏まりましたっ!』



このメンツの中で俺が一番苦労してる気がする。こりゃそのうち過労死する気がする。



『だが俺はまだ死ななーいっ!』


「黙れ。」


『はい。』




悠生side end.
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