FEEL《中》
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まだサチと鳴神の会話は続いている。
気のせいじゃないと思うけどサチの眉間の皺がだんだん増えている。最悪だ。
俺は目の前で行われている会話に気を取られて、近づいて来る足音に気づかなかった。
「何事かと思えば伊崎さんでしたか。」
場に似合わない静かな綺麗な声。大きくない声にもかかわらず、この声はこの場を収めるには十分過ぎた。
声によってこの場は息を吐く音が響くほど静かになった。だがこの場にいる全員が息を止めているのか音は一切しない。声の主は小さく笑みを浮かべ少し離れたところからこちらを見ている。
この女の名前は鳴神月姫(ナルカミ カグヤ)。
鳴神真矢の妹。まるで平安時代のようなヘアスタイルをしている。
そしてなぜこの場が静かになったかというと今までこの場にS4が三人も同じ場所で見たことがなかったから。
S4とは四天王4人を略したもの。四天王とはこの学園で関わってはいけない奴らのこと。
それは男二人、女二人の合計四人で構成されている。
最初に口を開いたのは鳴神妹だった。
「サチさん。バカでゴミ屑以下な兄がお騒がせしてすみません。どうぞ、空気のように扱って頂いて構いませんので。」
「あぁ!?てめ、かぐやっ!俺にそんな口をきいていいとでも思ってんのか!!!」
「私は少なくとも貴方より言葉というものを理解しているつもりですが。」
「じゃあ口の利き方を気をつけろ!兄に向かって使う言葉じゃねぇもんが多く含まれていた!」
「え?何処がでしょうか?」
「お前分かってやってんだろ!何心底不思議な顔してんだよ!!!」
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まだサチと鳴神の会話は続いている。
気のせいじゃないと思うけどサチの眉間の皺がだんだん増えている。最悪だ。
俺は目の前で行われている会話に気を取られて、近づいて来る足音に気づかなかった。
「何事かと思えば伊崎さんでしたか。」
場に似合わない静かな綺麗な声。大きくない声にもかかわらず、この声はこの場を収めるには十分過ぎた。
声によってこの場は息を吐く音が響くほど静かになった。だがこの場にいる全員が息を止めているのか音は一切しない。声の主は小さく笑みを浮かべ少し離れたところからこちらを見ている。
この女の名前は鳴神月姫(ナルカミ カグヤ)。
鳴神真矢の妹。まるで平安時代のようなヘアスタイルをしている。
そしてなぜこの場が静かになったかというと今までこの場にS4が三人も同じ場所で見たことがなかったから。
S4とは四天王4人を略したもの。四天王とはこの学園で関わってはいけない奴らのこと。
それは男二人、女二人の合計四人で構成されている。
最初に口を開いたのは鳴神妹だった。
「サチさん。バカでゴミ屑以下な兄がお騒がせしてすみません。どうぞ、空気のように扱って頂いて構いませんので。」
「あぁ!?てめ、かぐやっ!俺にそんな口をきいていいとでも思ってんのか!!!」
「私は少なくとも貴方より言葉というものを理解しているつもりですが。」
「じゃあ口の利き方を気をつけろ!兄に向かって使う言葉じゃねぇもんが多く含まれていた!」
「え?何処がでしょうか?」
「お前分かってやってんだろ!何心底不思議な顔してんだよ!!!」