FEEL《中》
ご覧の通り鳴神兄妹は犬猿の仲。


ちなみにお互いそれぞれ異なる意味で周りとは異質の存在だ。



「行くぞ。」



ハッと我にかえるとサチが俺を見ていた。どうやら今のうちに逃げるらしい。



『あぁ。そうだね、行こう。』



俺たちは鳴神兄に気づかれないようにその場を後にした。



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「…わ。」



目の前のあの女が小さく声を漏らした。それもそうだろう。目の前には豪華な扉が1つ。

それもこの階にはこの部屋だけだ。なぜこんなことが実現しているかというと理事長の〝力〟。

うん。これが一番しっくりくる。



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