FEEL《中》
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『なぁ、』



サチ達が出て行ってから暫く経った後二人に尋ねた。静かな部屋には俺の声がよく響いた。



「何?」
「んー?」


『彼奴はいつ帰ってくるの?』


「さぁ?」
「ふわぁ…、」



朔弥が首を傾げた。悠生は欠伸をしている。



「悠生は何も聞いてないわけ?」


「何が?」


「彼奴がいつ帰ってくるのか。」


「あぁ!聞いたよ。一週間前ぐらいかな?」


「「はぁっ!?」」



俺達は思わず身を乗り出した。欠伸してないで言えよ。
最近は酷い。あの女が来てからサチは何も教えてくれない。
俺は冷静につとめて悠生を見た。



『いつ帰ってくるの?』


「あぁ、それね。いつだと思う?」



悠生はニヤリと笑った。うんその顔嫌いだ。



「悠生うぜぇ、早く言え。」



朔弥のこめかみがピクピクしている。



「ごごごごごごめんって。」



青い顔になりながら話を続ける。
こうなるのはわかってたはずなのになんでするのかな…。



「ききききょうだって。」


「「今日!?」」



信じられない。




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