FEEL《中》
「あ、それとも姫なわけ?」



少し驚いた顔をして次は俺を見た。
うわ、最悪。



「ねぇ、反応してよ。さくちん。」


『そんな呼び方すんじゃねぇ。』


「可愛い顔してほんっと性格悪いよねぇ。」


『知ってる。』



弥生は小さく溜息を吐いた後悠生を見た。



「あんたはサチの護衛みたいなもんだ。反対の意見は言わないしね。」



悠生の顔が歪む。弥生はいつもそうだ。

悠生が入ってきて幹部になってから弥生は悠生に対して冷たい。理由は知らないけど。俺と柚子は弥生と仲良くしたくないからわざわざ聞きにいかないし。



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