FEEL《中》
『……何?』
「サチはどーせ今年で終わりでしょ?これをきっかけに未練をなくしてあげよーよー!」
「…弥生の言いたいことは分かった。だけど俺達はサチを追い出すことには賛成できないね。」
「えぇーー!!なんでぇー。」
弥生は口を尖らせて柚子を見た。
「お前もサチのあのセンスは知ってるだろ。あれは皇龍会に必要だ。」
「まぁそのおかげで俺も自由に動けるんだけどねぇ。
…じゃあ、あの女わぁ?」
ニヤリと笑って今度は俺を見た。表情が忙しい奴だな。それとこっち見るんじゃねぇ。