FEEL《中》
『それは賛成。』



俺は無表情で弥生を見つめた。
すると弥生はもっと嬉しそうな顔をした。



「さっすが俺が連れてきただけのことはあるね。意見が噛み合わなかったことはない。」



今ので気分良くしたのか、鼻歌を歌い出す。


いやいや今までお前の考えと違うところはいくつもあったさ。言わなかっただけだ。



『具体的に何をするんだ?』


「手っ取り早く知り合いに頼むよ。」


『あ…、』



俺は頭を掻いた。意味が分かった。弥生の母方は組の人間が多いとか。おそらく本職の人間を使うんだろうけど。


そんな上手くいくものなのか?





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