FEEL《中》





「遅い。」



目の前には魔王。いや、大魔王様。



「俺がメールしてから何秒経つと思っている。」



皇龍会総長が座る一番高い椅子に足を組んで優雅に座っているが黒いオーラがだだ漏れだ。

でもさ…、



『秒っ!?秒で言わなくちゃダメなのっ!』


「おい、言ってみろ。」


『だいたいで言うと200秒程かと…。』


「次からは100秒以内だ。」


『ちょっとそれは無理かなあ…。』


「俺の言ったことへの返事は100%”はい”だ。」


『ここで俺様発言はいらないと思う。そんなことはむぅに言ってよっ!』



ビシッとむぅに指を示す。

むぅは少し驚いた顔をしたがまた無表情に戻る。
< 86 / 151 >

この作品をシェア

pagetop