FEEL《中》
おいおい。いつまで固まってるんだよ。そこでふと思い出す。



『あれ?柚子は?』


「あ?知らね。」


『そうなんだ。』



すると朔弥は視線を上げた。
左に目をやると空いている2つの席。柚子と弥生さんの席だ。

まだ来てから40分程しか経っていないからまだ弥生さんは着かないし。ちらりと後ろを見るとサチとむぅが仲よさそうに話していた。

ありゃ披露する意味ないよなあ。


ははは…と心の中で笑うと何も見なかったように前を見た。


前みたいに飛ばされかねないからね。
< 94 / 151 >

この作品をシェア

pagetop